コラム
2011.12.28
中古マンションのリノベーション
中古マンションの価格を見ていると価格以上の価値がある物件があるように思います。
その一つに昭和40年代後半に建てられた鉄筋コンンクリ-ト造の階段室型中高層の住宅があります。構造形式が壁式構造の4階建、壁式構造は柱、梁で構成された構造ではなくて、マッチ箱のような6面体を積み重ねたような構造です。
いわゆる※新耐震構造以前の建物ですが耐震診断に付いては実質十分な構造を有しているようです。(UR都市機構のルネサンス計画、大阪堺市向ヶ丘第一団地ストック再生実験試験資料より)
メリットとしては、上記に加え
1.年数が経ち周囲の環境が良い
2.エレベーターが無い階段室型であるため各部屋は北側も前面外部に開放され通風、光の取り入れ、プライバシーが可能となっている。
3.ほとんどの団地で自主管理を行っているため、管理組合、清掃、ゴミ当番などで住戸のコミニケーションが良い。
このような物件をリノベ-ションしてみてはいかがでしょうか。
新耐震
昭和56年にそれまでの地震被害により耐震設計が見直されて建物の強度(耐震壁の量)のみならず変形能力(粘り強さ)を考慮した耐震設計法へと進化しました。平成7年に起きた兵庫県南部地震では昭和56年以前に設計施工された建物が甚大な被害を受けました。そのため現在耐震補強が叫ばれているのは昭和56年以前の建物です。